Q:ジェラートとは?
A: ジェラートとは一言で言ってしまえば、イタリア語で“アイス”のことです。
でも、本来のジェラート、つまりイタリアのジェラテリアで作られ、売られているジェラートは、
日本で慣れ親しまれているアイスクリームとは明らかに一線を画しています。
いったい何が違うのでしょうか。
一番の違いは、大きな工場で大量生産されたものではなく、
それぞれのジェラテリア、つまりジェラート屋さんが、そのお店の厨房で作る“自家製の”アイスであるということ。
だから同じフレーバーでも店によってレシピも違うので当然味が違います。
二つ目は空気の含有量。
工場で作られるアイスクリームは30%〜50%の空気を含んでいるのに対し、
手作りジェラートは20%〜30%。
これがジェラートの食感がアイスクリームとは違い、より滑らかな所以です。
三つ目はその保存温度。
アイスクリームはマイナス18度以下で保存するのが一般的です。
一方ジェラートはマイナス10〜15度。ほとんどの店がマイナス13度以上で保存しています。
そのためアイスクリームに比べより滑らかで、口溶けもよいのです。
当店ではショーケース内をマイナス10度前後に保っています。
最後は脂肪分の違い。
これはレシピやフレーバーによって違うので一概には言えませんが、
大体のジェラートは含まれる脂肪分が9パーセント以下。
各店の最も濃厚なフレーバーを選んでも日本のアイスクリーム分類に従うと
“アイスミルク”のカテゴリーに入るものがほとんどです。
・・・以上の理由(特に二番目と三番目)からジェラートは最初からカップ詰めにして売るのには適していません。
やはりそのお店に行って、その場で軽く練って盛り付けてもらったものをすぐ食べるのが一番おいしい!
|